福井県で行きたいおすすめ観光スポット6選
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日本海に面し、白山の麓に位置する福井県には、豊かな自然が織り成す絶景スポットや、長い歴史と伝統を受け継ぐ名所があちこちに点在しています。大迫力の断崖絶壁が迫る東尋坊に、子どもはもちろん大人も楽しめる恐竜博物館など、石川県加賀市から一時間ほどで行ける定番観光スポットをご紹介します。

大本山永平寺

700年の歴史と伝統が息づく禅の里

創建は鎌倉時代。大自然と一体化した壮大な佇まいに癒される 写真提供:大本山永平寺創建は鎌倉時代。大自然と一体化した壮大な佇まいに癒される 写真提供:大本山永平寺

福井市街の東に広がる永平寺町にあり、道元禅師により1244年(寛元2年)に開かれた曹洞宗の大本山。現在でも全国から約150人もの修行僧が集い、厳しい修行に励んでいます。深緑の山々に囲まれた約10万坪の境内には、70余棟のお堂と楼閣が。そのうち僧侶が修行する主要な建物は七堂伽藍(しちどうがらん)と呼ばれ、回廊で結ばれた配置は坐禅の姿を模しているといわれています。フランスで発行される「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では二つ星を獲得し、国内外から注目を集めています。

花鳥風月を描いた天井画など、見どころ多数

「傘松閣(さんしょうかく)」の絵天井は必見 写真提供:大本山永平寺「傘松閣(さんしょうかく)」の絵天井は必見 写真提供:大本山永平寺

樹齢約700年の老杉に囲まれた参道を歩けば、凛とした空気にすっと背筋が伸びるようです。参拝は、坐禅体験や写経体験もできる「吉祥閣(きちじょうかく)」から。天井に230枚もの絵が埋め込まれた「傘松閣」では、荘厳な美しさに圧倒されます。そのうち鯉2枚、唐獅子2枚、栗鼠(りす)1枚の絵を見つけると願いが叶うといわれています。
この他、修行僧の台所「大庫院(だいくいん)」にある全長4mもの「大すりこぎ棒」など、見どころは多数。ゆっくり1時間ほど、心静かに巡ってみましょう。

施設情報

大本山永平寺写真提供:大本山永平寺
大本山永平寺
  • URL:https://daihonzan-eiheiji.com
  • 住所:福井県吉田郡永平寺町志比5-15 MAP
  • アクセス:えちぜん鉄道永平寺口駅から車で約12分
    バス:えちぜん鉄道永平寺口駅からバス乗車、「永平寺門前」または「永平寺」下車徒歩約5分
  • 営業時間:8:30~17:00(16:30最終入場)
  • 定休日:無休
  • 料金:拝観料 大人500円、小・中学生200円
  • TEL:0776-63-3102
  • 駐車場:有料
  • 備考:加賀温泉駅および片山津温泉・山代温泉・山中温泉の各総湯周辺などから直行バス「永平寺おでかけ号」が運行

丸岡城

北陸で唯一現存する天守

築城400年を記念して造られた日本庭園式公園があり、桜や紅葉、雪景色も見事築城400年を記念して造られた日本庭園式公園があり、桜や紅葉、雪景色も見事

織田信長の命により、一向一揆の備えとして柴田勝家が甥の勝豊(かつとよ)に築かせたとされる丸岡城は、国指定重要文化財。「霞ヶ城(かすみがじょう)」の別名のとおり、春になると満開の桜の中に天守が浮かんでいるような、幻想的な姿が見られます。自然石を積み上げた野面積み(のづらづみ)の重厚な石垣と、望楼(ぼうろう)型という通し柱のない二層三階の天守からなり、12城ある現存天守の中でも最古級の建築様式。石垣に作られた大きな石段を上ると、城内を見学できます。

急な階段を上がり、望楼から城下町を見渡す

豪雪に耐えるため、重い石瓦を葺いているのも特徴。夜はライトアップも行われる豪雪に耐えるため、重い石瓦を葺いているのも特徴。夜はライトアップも行われる

屋根が二重のため外観からは2階に見えますが、内部は3階建ての構造。石を落としたり鉄砲や弓を撃ったりする石落としや狭間(さま)など、敵に対する備えを至るところに見ることができます。1階には城郭を復元した精巧なジオラマも展示されています。階段は敵に攻められにくい急勾配になっており、上り綱を頼って上階へ。最上階の望楼は麓から約35mと高く、四方の窓からはのどかな丸岡の町並みや坂井平野の田園風景が広がります。

施設情報

丸岡城

丸岡城
  • URL:http://www.maruoka-kanko.org/300_spot/spot.php
  • 住所:福井県坂井市丸岡町霞町1-59 MAP
  • アクセス:JR丸岡駅から車で約10分
    バス:JR福井駅からバス乗車、「丸岡城」下車すぐ
  • 営業時間:8:30~17:00(16:30最終入城)
  • 定休日:無休
  • 料金:入城料 大人450円、小・中学生150円
  • TEL:0776-66-0303
  • 駐車場:無料

福井県立恐竜博物館

恐竜の世界を体感できる国内最大級の博物館

動くティラノサウルスは実物の4分の3スケール動くティラノサウルスのロボットは実物の約4分の3スケール

日本一の恐竜化石発掘量を誇る勝山市にあり、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館と並んで世界三大恐竜博物館のひとつといわれているスポットです。展示のメインは、数々の恐竜に会える「恐竜の世界ゾーン」。中でもひときわ注目を浴びるのはティラノサウルスのロボットで、鳴き声を上げながら動く姿は圧巻です。その周りには恐竜の全身骨格が展示され、最も大きなものは全長23.2mもあるマメンチサウルス。肉食恐竜が草食恐竜を襲うジオラマ「中国四川省の恐竜たち」も、リアルで迫力たっぷりです。

大人も子どもも夢中になれる恐竜ワールド

様々な恐竜の全身骨格を間近で見ることができる「恐竜の世界ゾーン」様々な恐竜の全身骨格を間近で見ることができる「恐竜の世界ゾーン」

44体ある恐竜全身骨格のうち10体は、実物の骨を使って組み上げられた貴重なもの。2階へとつながるスロープを進めば、いろいろな角度から間近に恐竜骨格を見ることができます。福井県やアジアで発見された恐竜が学べるゾーン、実際に化石や隕石に触れられる「ダイノラボ」、発掘された化石を石から取り出す化石クリーニング室、恐竜から鳥への進化が分かる展示など、ワクワクする見どころがたくさん。化石発掘体験ができる「野外恐竜博物館」(G.W.頃~11月上旬)もあり、1日中楽しめます。

施設情報

福井県立恐竜博物館

福井県立恐竜博物館
  • URL:https://www.dinosaur.pref.fukui.jp
  • 住所:福井県勝山市村岡町寺尾51-11「かつやま恐竜の森」内 MAP
  • アクセス:えちぜん鉄道勝山駅から車で約10分
    バス:えちぜん鉄道勝山駅からバス乗車、「恐竜博物館」下車すぐ
  • 営業時間:9:00~17:00(16:30最終入館) ※夏休みなどは8:30~18:00(17:30最終入館、HPで要確認)
  • 定休日:第2・4水曜(祝日の場合は営業、翌日休み)、12月29日~1月2日 ※夏休み期間は無休
  • 料金:一般730円、高校・大学生420円、小・中学生260円
    野外恐竜博物館(所要時間約2時間)一般1,220円、高校・大学生1,020円、小・中学生610円
  • TEL:0779-88-0001
  • 駐車場:無料

一乗谷(いちじょうだに)朝倉氏遺跡

北陸の小京都と称された、戦国時代の城下町跡を歩く

発掘された石垣や礎石を使うなど、出土した遺物に基づいて忠実に復元発掘された石垣や礎石を使うなど、出土した遺物に基づいて忠実に復原

福井駅から南東に10kmほどの場所にある「一乗谷」は、五代103年間にわたって越前の国(現・福井県)を支配した戦国大名・朝倉氏の城下町跡です。「北陸の小京都」と呼ばれ栄えた城下町の遺跡を、1967年(昭和42年)から50年以上かけてほぼ完全な形で発掘。武家屋敷や寺院、職人屋敷などが見事に復原されています。京都の「金閣寺」や広島の「厳島神社」などと並んで、全国で6カ所しかない国の三重指定(重要文化財、特別史跡、特別名勝)を受けた貴重なスポットです。

当時の繁栄を偲ぶ唐門や館跡庭園を散策

「復原町並」の南側入口近くの休憩処で一休み。お抹茶(菓子付き)400円「復原町並」の南側入口近くの休憩処で一休み。お抹茶(菓子付き)400円

「復原町並」を歩いて町家や商家を覗けば、当時の生活文化を垣間見られます。戦国時代に思いを馳せたら、休憩処で一服しましょう。「越前焼」の茶碗で供されるお抹茶と、朝倉家の家紋の焼印が押されたお菓子がいただけます。
道路を挟んで向かい側には、遺跡のシンボル・唐門(からもん)があります。朝倉氏五代義景の菩堤を弔うお寺「松雲院」の正門で、豊臣家が移築寄進したと伝えられています。唐門の先には義景館跡、高台には一乗谷で最も古い湯殿跡(ゆどのあと)庭園など、4つの庭園が。巨大な山石を使った荒々しい風景は壮観です。

施設情報

一乗谷(いちじょうだに)朝倉氏遺跡

一乗谷(いちじょうだに)朝倉氏遺跡
  • URL:http://www3.fctv.ne.jp/~asakura/
  • 住所:福井県福井市城戸ノ内町28-37 MAP
  • アクセス:JR一乗谷駅から徒歩約25分
    バス:JR福井駅からバス乗車、「復原町並」下車すぐ
  • 営業時間:9:00~17:00(16:30最終入場)
  • 定休日:12月28日~1月4日
  • 料金:復原町並入場料 大人220円、70歳以上・中学生以下無料
  • TEL:0776-41-2330(朝倉氏遺跡保存協会)
  • 駐車場:無料

東尋坊

自然が造った芸術的な断崖絶壁

国の名勝・天然記念物に指定された奇勝地国の名勝・天然記念物に指定された奇勝地

荒々しく削られた断崖絶壁が約1kmも続き、自然の芸術のような絶景に思わず息を飲むほど。この断崖は、約1300万年前の火山活動でマグマが貫入し、冷え固まった火山岩が波による浸食を受けて地表に現れたものです。マグマが固まる際にできた五角形や六角形の柱状の割れ目が多く見られるのは地質学的にも珍しく、ノルウェーの西海岸、朝鮮半島の金剛山と並び、世界に3カ所しかないといわれています。岸壁の高さは25m以上におよび、日本海の荒波が打ち寄せる景色は迫力満点です。

大迫力の東尋坊を海から眺められる遊覧船も

越前海岸でいちばん大きな「雄島」越前海岸でいちばん大きな「雄島」

石畳の広場からは、東尋坊と日本海の景色を180度見渡せます。遊歩道も整備されており、岩の上に沈む夕日がロウソクの炎のように見える「ロウソク岩」などの奇岩や、沖に浮かぶ「雄島」と雄島に架かる赤い橋などが一望のもとに。平らな岩場が広がる千畳敷まで下りていくことも可能です。
また観光遊覧船に乗り、海から東尋坊を眺めるのもおすすめ。海面からそそり立つ断崖絶壁の「大池」や「ライオン岩」、「ハチノス岩」などを間近に望む、約30分のクルージングが楽しめます。

スポット情報

東尋坊

東尋坊
  • URL:http://www.mikuni.org/tojinbo/
  • 住所:福井県坂井市三国町安島 MAP
  • アクセス:えちぜん鉄道三国港駅から車で約6分
    バス:えちぜん鉄道三国港駅からバス乗車、「東尋坊」下車徒歩約6分
  • 営業時間:見学自由 観光遊覧船9:00~16:00、11~3月9:00~15:30
  • 定休日:観光遊覧船12月29日~1月31日 ※気象状況により運休あり
  • 料金:観光遊覧船 大人1,400円、小学生700円
  • TEL:0776-82-5515(坂井市三国観光協会)
  • 駐車場:有料

吉崎御坊 願慶寺(よしざきごぼう がんけいじ)

蓮如上人が浄土真宗の教えを広めた一大拠点

高さ約5mの蓮如上人(れんにょしょうにん)の銅像。広場には御本堂跡なども残されている高さ約5mの蓮如上人(れんにょしょうにん)の銅像。広場には御本堂跡なども残されている

1457年(文明3年)、浄土真宗中興の祖・蓮如上人(れんにょしょうにん)が北陸での布教の拠点としたのが、福井県と石川県の県境に位置する越前吉崎です。わずか数年で日本最大教団の礎を築き、当時はたくさんの参拝者でにぎわったと伝えられています。また世界でも例のない、100年近くにも及ぶ「百姓の持ちたる国」を作り上げた、加賀一向一揆の発信地でもあります。
吉崎道場跡は、三方を潟に囲まれた吉崎御山に整備された広場にあり、日本彫刻の大家・高村光雲による大きな蓮如上人の像がそびえています。

仏教と嫁姑の物語「嫁おどし伝説」の舞台

福井県の民話「嫁おどし伝説」に出てくる実物のお面を拝観福井県の民話「嫁おどし伝説」に出てくる実物のお面を拝観

吉崎御山の麓に立つ願慶寺にもぜひお参りしましょう。ここは、人形浄瑠璃や歌舞伎でも知られる嫁姑の確執物語「嫁おどし伝説」の舞台でもあります。物語に登場する「嫁威肉附面(よめおどしにくつきのめん)」が保管されており、顔から取れなくなってしまったという恐ろしい表情のお面を実際に見ることができます。およそ800年前から代々伝わるお面で、かつては金箔が施されていたような跡も見えます。伝説にまつわる話や吉崎の歴史を住職にうかがうのも、興味深いひとときです。

施設情報

吉崎御坊 願慶寺(よしざきごぼう がんけいじ)

吉崎御坊 願慶寺(よしざきごぼう がんけいじ)
  • URL:http://www.yosizakigobou.net/index.html
  • 住所:福井県あわら市吉崎1-302 MAP
  • アクセス:JR大聖寺駅から車で約12分
    バス:JR加賀温泉駅から周遊バス乗車、「蓮如上人記念館・越前加賀県境の館」下車徒歩約3分
  • 営業時間:7:00~19:00
  • 定休日:無休
  • 料金:拝観料 500円、小学生300円
  • TEL:0776-75-1956
  • 駐車場:無料(吉崎観光センター前)
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