和菓子、金箔、加賀友禅他、金沢の伝統文化を体験できるスポット7選
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古都・金沢では、長い歴史の中で様々な文化が育まれてきました。九谷焼や加賀友禅、金箔といった工芸から和菓子などの伝統グルメ、能楽まで、加賀百万石の城下町を楽しむための体験スポットをご紹介します。

九谷光仙窯(くたにこうせんがま)「絵付体験」

加賀伝統工芸の代表格、九谷焼の絵付け体験

「絵付体験」では、職人と同じ道具を使用。所要約1時間「絵付体験」では、職人と同じ道具を使用。所要約1時間

1870年(明治3年)に創業した、金沢市で唯一の九谷焼の窯元。
「絵付体験」では、九谷焼作りの最終工程「上絵付け」で行う「線描き」ができます。素地という白い器に和絵の具で柄の輪郭線などを描くもので、素地は湯のみやマグカップ、茶碗、平皿など常時10~15種類から選べます。柄はサンプルを手本にしても、自由にデザインしても可。鉛筆で下書きができるので、初心者でも安心です。
彩色は、絵の具ののせ方や希望の色を出すのに技術が必要なため職人へ。色を選んだら体験は終了。約2カ月後に完成品が自宅に届きます。

オリジナルの九谷焼をお土産に

コーヒーカップ。手前「吉田屋」9,350円、左奥「金襴手(きんらんで)鉄仙(てっせん)」9,020円などコーヒーカップ。手前「吉田屋」9,350円、左奥「金襴手(きんらんで)鉄仙(てっせん)」9,020円など

この工房は、九谷焼では珍しく、ろくろによる成形から上絵付けまで、全ての作業を自社で行っています。体験前にはその制作の様子を見学でき、さらに伝統的な九谷焼の作品を鑑賞しながら、それぞれの特徴について案内してもらえます。
併設のショップには、自社製品をラインアップ。九谷五彩を施した華やかなものや、加賀藩主前田家の家紋「加賀梅鉢」をあしらったものなどがあり、金沢のお土産にぴったりです。九谷焼の伝統柄5種類のおちょこセットやコーヒーカップは、それぞれ1万円前後で購入できます。

施設情報

九谷光仙窯(くたにこうせんがま)

九谷光仙窯(くたにこうせんがま)
  • URL:http://kutanikosen.com
  • 住所:石川県金沢市野町5-3-3 MAP
  • アクセス:北陸鉄道石川線野町駅から徒歩約2分
  • 営業時間:9:00~17:00、絵付体験~15:30(最終受付)
  • 定休日:1月1日
  • 体験料:絵付体験1,320~5,500円(送料別)
  • TEL:076-241-0902
  • 駐車場:無料
  • 備考:絵付体験は要予約、工房見学は職人の作業の都合上できない場合あり

金箔屋さくだ 本店「金箔貼り体験」

金箔工芸でゴージャスな思い出の作品を制作

「金箔貼り体験」は1日4回開催。所要約1時間「金箔貼り体験」は1日4回開催。所要約1時間

金沢に6店舗を構える金箔の老舗。本店では「金箔貼り体験」を楽しめます。まず箸やコンパクトミラー、小箱他、8種類からアイテムをセレクト。それにテンプレートで柄の形を切り抜いたマスキングテープを貼り、上からそっと金箔をかぶせます。金箔は厚さ1万分の1mmと、光が透けるほどの薄さ。ゆっくりマスキングテープをはがすと、きれいに柄が現れます。柄はウサギや桜、兼六園風の灯籠など多彩。2種類以上組み合わせたり配置を工夫したりと、アイデア次第で様々にアレンジできます。

上質な金箔を使った品々、女性にはコスメが人気

金箔貼り体験で作れる「梅 小箱」1,500円。容器の色は、赤と黒から色を選べます金箔貼り体験で作れる「梅 小箱」1,500円。容器の色は、赤と黒から色を選べます

金箔の街として知られる金沢。中でも1919年(大正8年)の創業のこの店は、きめが細かく美しい金箔に定評があります。店には輪島塗や九谷焼と組み合わせた工芸品など様々な金箔製品が並びます。
女性には金箔を叩いて伸ばす技法から生まれた「あぶらとり紙 金箔打紙製法」が人気な他、オリジナルの金箔コスメシリーズ「美麗妃-Bireihi-」も好評。ローションやネイル用のトップコート、入浴剤に加え、24kの金箔を使ったフェイシャルマスクもあります。

施設情報

金箔屋さくだ 本店

金箔屋さくだ 本店
  • URL:http://goldleaf-sakuda.jp
  • 住所:石川県金沢市東山1-3-27 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約10分、「橋場町(ひがし・主計茶屋街)」下車徒歩約3分
  • 営業時間:9:00~18:00 ※季節により変動あり
  • 定休日:無休
  • 体験料:金箔貼り体験700円~
  • TEL:076-251-6777(受付9:00~17:00)
  • 駐車場:無料
  • 備考:金箔貼り体験は要予約、予約の詳細や体験の詳細は公式HPで要確認

加賀友禅 毎田染画(まいだせんが)工芸「彩色体験」

加賀友禅で作る和モダンなアクセサリー

配色を工夫して世界で一つの作品に。ピアスの彩色は、所要約90分配色を工夫して世界で一つの作品に。ピアスの彩色は、所要約60分

加賀友禅は400年の伝統を持ち、自然や古典をモチーフにした品の良い柄が特徴。三代続くこの工房では、制作風景の見学や「彩色体験」ができます。体験は小風呂敷の彩色や、気分だけ味わいたいという人のための一筆体験などを用意。女性にはピアスやイヤリングが人気で、桜や花火、モミジといった季節の柄を含め、常時約5種類からデザインを選べます。上手に仕上げるコツは、薄い色から少しずつ重ねていくこと。ぼかしを入れると、より加賀友禅らしくなります。彩色後約4週間で製品に仕上げ、自宅に送ってもらえます。

間近で職人の技を見られる貴重な工房

シルクのオーガンジー生地を使った「手描き加賀友禅ピアス」。各7,800円(税別)シルクのオーガンジー生地を使った「手描き加賀友禅ピアス」。各7,800円(税別)

ご主人は加賀友禅の有名作家で、加賀友禅文化協会の代表理事も務める重鎮。図案から仕上げまで一貫して工房内で行っており、伝統美に時代の感性をマッチさせた作品に定評があります。体験場所は、職人がすぐ隣で彩色をする作業場。白い布地が、熟練の技によって色鮮やかに染まっていく様子も間近で見られます。
併設のショールームでは作品の一部を展示している他、ストールやアクセサリー、名刺入れといった日常の暮らしに取り入れやすい小物、友禅を額に収めた「染額(そめがく)」の販売もしています。

施設情報

加賀友禅 毎田染画(まいだせんが)工芸

加賀友禅 毎田染画(まいだせんが)工芸
  • URL:http://www.maida-yuzen.com
  • 住所:石川県金沢市本多町3-9-19 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」または「東回りルート」乗車約19分、「本多町」下車徒歩約4分
  • 営業時間:9:00~17:00、彩色体験10:00~16:00(最終受付)
  • 定休日:日曜、月1回土曜、祝日
  • 体験料:彩色体験 ピアス4,000円(税別、送料800円別)、小風呂敷15,000円、一筆体験&見学1,500円
  • TEL:076-221-3365
  • 駐車場:無料
  • 備考:彩色体験・見学は2営業日前までに要予約、2名~受付、小学生以下は要保護者同伴

中島めんや「八幡起上り(おきあがり)絵付け体験」

加賀伝統の人形を自分流にデザイン

絵付け体験は水性絵の具で。1日7回開催、所要約30~40分絵付け体験は水性絵の具で。1日7回開催、所要約30~40分

1862年(文久2年)に創業した加賀人形の老舗。看板商品の「加賀八幡起上り(おきあがり)」は朱色の地に松竹梅の模様を描いた置き人形で、愛らしい姿が人気です。お土産として買えるだけでなく絵付け体験もでき、手のひらサイズの3号はあらかじめ朱色の地を塗ってある人形を使うお手軽版。一回り大きい4号サイズは無地で、ピンクや黄色、ストライプ柄など地色から自由に色付けできます。どちらも顔や模様は体験者のセンス次第。自分の顔に似せたり、人気キャラクター風にしたりと、思い思いに楽しめます。

誕生や節句など、女性の節目を祝う置き人形

体験作品の一例。「加賀八幡起上り」(3号)756円体験作品の一例。「加賀八幡起上り」(3号)880円

「中島めんや」は、踊り面を中心に芝居の小道具を作っていた店。そのため、店内には張子など面作りの技術を生かした品々が並びます。
その一つ「加賀八幡起上り」は、八幡宮の祭神、応神天皇が生まれた時の赤い産着姿を模して作ったのが始まりといわれ、今では女の子の誕生祝いや初節句の際に贈る、金沢の定番ギフトになっています。転んでも起き上がることから、病気や災難のお見舞いにも。また、たんすに入れておくと女性や子どもの服が増えるという話もあり、婚礼道具や結婚祝いとしても親しまれています。

施設情報

中島めんや

中島めんや
  • URL:http://www.nakashimamenya.jp/taiken.html
  • 住所:石川県金沢市尾張町2-3-12 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約5分、「武蔵ヶ辻・近江町市場(いちば館前)」下車徒歩約4分
  • 営業時間:9:00~17:30、八幡起上り絵付け体験10:00~16:00(最終受付)
  • 定休日:火曜(祝日の場合は営業)
  • 体験料:八幡起上り絵付け体験 3号880円、4号1,100円
  • TEL:076-232-1818
  • 駐車場:無し
  • 備考:八幡起上り絵付け体験の詳細は公式HPで要確認

金沢能楽美術館「着装体験」

本物の西陣織の衣装を身に着けて能楽師の気分を味わう

喜びを表す「ユウケン」のポーズ。着装体験は所要10~20分喜びを表す「ユウケン」のポーズ。着装体験は所要10~20分

金沢に伝わる能楽「加賀宝生(ほうしょう)」の面や装束を展示している能楽専門の美術館で、着装体験コーナーでは本物の能面と西陣唐織の能装束を着用できます。能装束は最高級といわれる女役用の表着で、重さは約5㎏。若い女性役が着る赤系の「紅入(いろいり)」と、年配や未亡人などの男性演者が着る青系の「紅無(いろなし)」があります。面は未婚の女性役が着ける「小面(こおもて)」や翁、般若(はんにゃ)など20種類から選べます。
上を向くとうれしげ、うつむくと寂しげなど面の角度による表情の違い、泣きや喜びを表す舞の基本型も学べます。

伝統芸能「加賀宝生」のコレクションを公開

日本で唯一の能楽専門の美術館日本で唯一の能楽専門の美術館

この美術館の目玉は、「加賀宝生」にまつわる充実のコレクション。「加賀宝生」は加賀藩前田家が武家の式楽として発展させた宝生流の能楽で、金沢市の無形文化財に指定されています。
3フロアのうち、1階の展示スペースは能舞台と同じ広さ。演者の立ち位置や役割を体感できるようになっている他、能楽堂の模型や能面作りの道具などを展示しています。また、2階はきらびやかな装束が並ぶメイン展示室と映像ギャラリー。3階では、週1回程度、太鼓や横笛の種類の一つ・能管を使った能の和楽器体験を行っています。

施設情報

金沢能楽美術館

金沢能楽美術館
  • URL:https://www.kanazawa-noh-museum.gr.jp
  • 住所:石川県金沢市広坂1-2-25 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約18分、「広坂・21世紀美術館(石浦神社前)」下車徒歩約2分
  • 営業時間:10:00~18:00(17:30最終入館)、着装体験~15:30(最終受付)、和楽器体験~17:00
  • 定休日:月曜(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始 ※臨時休館あり(要問い合わせ)
  • 入館料:大人310円、高校生以下無料、65際以上210円
  • 体験料:無料
  • TEL:076-220-2790
  • 駐車場:有料(金沢市役所・金沢21世紀美術館の駐車場を利用。30分以内無料、割引あり)
  • 備考:着装体験は身長約140cm以上、和楽器体験の詳細は公式HPで要確認

*写真提供:金沢市(外観)

あめの俵屋「あめ詰め体験」

伸びるあめを小さな容器に詰める「あめ詰め体験」

300g入る容器に詰め放題。1日8回、30分ごとにスタート。所要約30分300g入る容器に詰め放題。1日8回、30分ごとにスタート。所要約30分

約190年続く飴(あめ)の専門店。名物は国産のうるち米と大麦で作った水飴「じろあめ」で、その「あめ詰め体験」ができます。まずスタッフがお手本となり、専用の箸の持ち方や扱い方などをレクチャー。それに従い、桶から飴を竹箸に絡め取り、箸に巻き付けたり、詰めやすいように細く伸ばしたりしながら直径10㎝ほどの容器に移します。一見簡単そうですが、想像以上に飴が伸びて慌てたり、的が外れて容器からこぼれそうになったりするハプニングも。うまく詰められれば拍手喝采で、グループで参加すると特に盛り上がります。

おやつにも料理にも。栄養たっぷりの万能食品

1830年(天保元年)創業。当時の趣が残る建物は、金沢市の指定保存建造物1830年(天保元年)創業。当時の趣が残る建物は、金沢市の指定保存建造物

金沢の古い言葉で「やわらかい飴」を意味する「じろあめ」。初代が子どもを育てる母親のために栄養豊富な水飴を作ったのが始まりといわれています。今も地元では風邪や夏バテの時の栄養補給に良いとされ、穀物の自然な甘みを楽しめるおやつとしても人気。また、煮物などに隠し味として使うと、コクが出て料理が艶良く仕上がります。
店には定番に加えて梅味やショウガ味も揃い、「じろあめ」をアレンジしたキャンディ、煎餅などもあります。

施設情報

あめの俵屋

あめの俵屋
  • URL:http://www.ame-tawaraya.co.jp
  • 住所:石川県金沢市小橋町2-4 MAP
  • アクセス:JR金沢駅から徒歩約17分
    JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約5分、「小橋町」下車徒歩約2分
  • 営業時間:9:00~18:00(日曜~17:00)、あめ詰め体験 月〜金曜(祝日を除く)10:00~12:00、14:00~16:00
  • 定休日:12月31日~1月3日、あめ詰め体験 土・日曜、祝日
  • 体験料:あめ詰め体験1,500円
  • TEL:076-252-2079
  • 駐車場:無料
  • 備考:あめ詰め体験は前日までに要予約、低学年までは要保護者同伴

歳時和菓子 越山甘清堂(こしやまかんせいどう)「金沢和菓子手作り体験」

職人直伝。本格的な和菓子作り

体験で作る夏の和菓子の一例。「アジサイ」と「金魚」(所要約40分)体験で作る夏の和菓子の一例。「アジサイ」と「金魚」。所要約40分

1888年(明治21年)開業、金沢市内に8店舗を構える和菓子舗。
週3日限定で、和菓子職人が直接教えてくれる「金沢和菓子手作り体験」を行っています。古都・金沢の老舗で、本場の和菓子を習えるとあって観光客に人気。季節の上生菓子を2種類、2個ずつ作れ、練りきりで餡を包む方法や絞り模様の入れ方を習ったり、専用の道具を使って花びらを作ったりと、プロさながらの気分で楽しめます。和菓子のモチーフは、春なら桜、夏はアジサイ、秋はモミジなど。彩りの美しさも好評です。

体験後はショッピングや和スイーツを堪能

「金沢和菓子作り体験」参加者は、買い物もカフェも100円引きになる特典あり「金沢和菓子作り体験」参加者は、買い物もカフェも100円引きになる特典あり

店には、金沢の文化や風習にならった和菓子が揃います。名物は金沢城の天守閣や兜(かぶと)をイメージした「金城(きんじょう)巻」。ふんわりとした生地で餡を包んであり、「黒糖餡」や「伊予柑餡」などの味があります。地元の食材や西洋の素材を使った創作菓子もおすすめで、「加賀れんこん」を練り込んだ羽二重(はぶたえ)餅や「五郎島金時」の餡を挟んだ最中(もなか)など、加賀野菜をアレンジした品も。
また、併設のカフェ「CAFE 甘(かん)」では創作和スイーツを味わえ、体験後の休憩におすすめです。

施設情報

歳時和菓子 越山甘清堂(こしやまかんせいどう)

歳時和菓子 越山甘清堂(こしやまかんせいどう)
  • URL:https://www.koshiyamakanseido.jp/wagashi-taiken
  • 住所:石川県金沢市武蔵町13-17 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約5分、「武蔵ヶ辻・近江町市場(いちば館前)」下車徒歩約3分
  • 営業時間:9:00~18:00、手作り和菓子体験 月・木・土曜13:30~、15:00~
  • 定休日:水曜(祝日の場合は営業)
  • 体験料:手作り和菓子体験 中学生以上1,200円、10~12歳1,100円、9歳以下1,200円(保護者同伴)
  • TEL:076-221-0336
  • 駐車場:無料
  • 備考:手作り和菓子体験は2日前までに要予約。5名以上の場合は開催曜日以外も実施
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