美しい景観とアートに浸る、安曇野の観光スポット7選
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環境省の「名水百選」や国土交通省の「水の郷百選」に認定されている安曇野。北アルプスの雪解け水が湧き出る清らかな水と豊かな自然が魅せる癒しの景観が広がります。そのロケーションには観光スポットも多く、植物園や特産品のわさび農場など多岐にわたります。中でも、郷土出身の著名な芸術家の美術館では、安曇野の自然に溶け込むアート空間で作品を楽しむことができます。

大王わさび農場

大王わさび農場 水車緑に抱かれた蓼川に水車小屋がひっそりと佇む、郷愁を誘う風景

耕作面積は約45,000坪という、世界一広い水わさび畑のある観光農場。1917年(大正6年)に創業して以来、100年以上わさびを作り続けています。敷地内には、わさび田や蓼川沿いに散策路が設けてあり、美しい水辺をのんびりと散歩できます。1日70万トンの湧水が流れる蓼川まで歩くと、映画のロケ地にも使われた茅葺屋根の水車小屋に到着。ゆるやかな川の流れの中で水車がゆっくりと回る安曇野の原風景はとてものどかで、心穏やかに過ごせます。
他にも、北アルプスを背景に広大なわさび田の風景を楽しめる、フォトジェニックなアルプス展望台もおすすめ。春は梅や桜、わさびの花が競演し、秋はカエデの紅葉が見頃を迎えます。

わさび漬け体験やグルメ、お土産も充実

わさびソフトクリーム 360円

入口に近い総合受付案内の向かいにある売店ゾーンでは、本わさびを使ったソフトクリームやわさびコロッケが人気。わさびの風味を生かしたお土産の種類も豊富に揃います。レストランでは、名物本わさび丼、わさびカレーなど、ここならではのオリジナルメニューが味わえます。
また、「大王わさび農場」の歴史を学べる「百年記念館」では、昔ながらの製法で作るわさび漬けの体験に挑戦。採れたてわさびがピリリと効いた、おいしいわさび漬けを2箱作れるので、一つは自分用、一つはお土産用にどうぞ。

店舗情報

大王わさび農場 わさび畑

大王わさび農場
  • URL:http://www.daiowasabi.co.jp/
  • 住所:長野県安曇野市穂高3640 MAP
  • アクセス:穂高駅から周遊バス(季節運航)大王わさび農場線「大王わさび農場」下車すぐ
  • 営業時間:3月~10月 9:00~17:20
         11月~2月 9:00~16:30
  • 定休日:年中無休
  • TEL:0263-82-2118
  • 駐車場:無料

ラ・カスタ ナチュラル ヒーリング ガーデン

ヒーリングガーデン 1草花が咲き誇る癒しの空間

オーガニックの原料を使用したヘアケアラインが人気のコスメブランド「ラ・カスタ」。北アルプスを望むファクトリーには、11,000㎡の広大なガーデンが併設されており、四季折々の木々や花々を愛でながら散策が楽しめます。ブランドコンセプトである「植物の生命力と癒し」をテーマに9つのガーデンを整備した空間で鑑賞できるのは、約1000種類の植物。癒しの世界を堪能しながら、心ゆくまでじっくりと花々を鑑賞できるよう、1日に訪問できるお客様は100名までの完全予約制。まるでプライベートガーデンで過ごしているような贅沢な気分を味わえます。

シーズンガーデンでのんびりティータイム

ヒーリングガーデン 2四季を一番に感じられるシーズンガーデン

ナチュラル ヒーリング ガーデンの大きな門をくぐると、そこは異国のような別世界。色とりどりの草花と緑豊かな樹木、ユニークなテーマを持つガーデンが迎えてくれます。エッセンシャルオイルの原料となる果実や樹木、ハーブなどが植えられた「アロマガーデン」や、涼やかな「ウォーターガーデン」、白樺の小道、秘密の花園のような「ヒドゥンガーデン」などがあります。

一番のフォトスポットである、ファクトリー近くの大花壇「シーズンガーデン」では、いつ来ても開花を迎えた色とりどりの花が咲き誇る様子は見応え十分。美しい草花の競演に心ときめきます。近くにはカフェがあり、テラス席でハーブティーやフルーツジュースなどを楽しみながら、のんびりと庭園を鑑賞できるのも魅力です。

また、「シーズンガーデン」そばにあるファクトリー2階には「香りの手作り体験工房」があります。1000円で、天然の植物の香りを調香しながら、オリジナルの香りのルームフレグランスやオイルトワレなどを作ることができます。お土産として持ち帰れば、使うたびに旅の思い出がよみがえります。

店舗情報

ヒーリングガーデン 外観

ラ・カスタ ナチュラル ヒーリング ガーデン
  • URL:http://www.alpenrose.co.jp/garden/
  • 住所:長野県大町市常盤9729-2 MAP
  • アクセス:安曇沓掛駅から徒歩約5分
  • 開園時間:10:00~16:00(5月~9月は17:00まで)
  • 休園日:水曜日(祝日の場合は翌日休園)
        ※11月中旬~4月中旬まで冬季休園
  • 入園料:大人・高校生1,000円 小・中学生500円 ※予約制
  • TEL:0261-23-3911
  • 駐車場:無料

穂高神社

穂高神社 孝養杉海の神を祀る穂高神社

北九州の安曇族を末裔にもつ、海の神、穂高見命(ほたかみのみこと)を祀る穂高神社。「日本アルプスの総鎮守」として、安曇野市に位置する本宮のほか、上高地明神池のほとりには奥宮、北アルプス・奥穂高岳の頂上に嶺宮(みねみや)が建立されており、古くから交通や産業の守護神様として信仰されています。

霊峰を守護する本宮には、パワースポットも点在。健康運が上がると言われる樹齢500年を超えるご神木「孝養杉」、寄り添う翁と媼(おうな)の手に触ると夫婦円満・健康長寿がかなう「健康長寿道祖神」など、数々のご利益スポットがあります。
さらに、奥宮にある明神池は、恋愛、金運、開運の最強のパワースポットとして観光客に人気が高く、実際に訪れてみると、幻想的な美しさもあり、その場にいるだけで浄化されていくような気分を味わえます。

海の神に起源を持つ「御船祭」

穂高神社 御船祭り毎年行われる「御船祭」が有名

初詣の参拝者数は県内でも例年トップクラス。交通安全のご祈祷を受ける車が列をつくる光景は、地元ではなじみとなっています。その初詣と同様に、大勢の人で賑わうのが、毎年9月27日に行われる例祭・御船祭(御船神事)。船型の山車に穂高人形を飾った「大人船」が町内を引き回された後、神社境内で激しくぶつかり合う祭りの熱気は、最高潮。その迫力に圧倒されます。
また、本殿の北側にある「御船会館」には、お船や穂高人形、式年遷宮に関わる宝物などが展示されているので、地元の伝統文化に触れることができます。

店舗情報

穂高神社 外観

穂高神社
  • URL:http://www.hotakajinja.com/
  • 住所:長野県安曇野市穂高6079 MAP
  • アクセス:穂高駅から徒歩約3分
  • 定休日:無休
  • 料金:御船会館/大人300円 中高生250円 小学生200円
  • TEL:0263-82-2003
  • 駐車場:無料

安曇野アートヒルズミュージアム

安曇野アートヒルズミュージアム 吹きガラス体験目の前で変化するガラスを見られるのは吹きガラスの醍醐味

「ジャポニズム(日本様式)」に影響を受けたフランスのガラス工芸家エミール・ガレの作品を収集・展示した「エミール・ガレ美術館」や、ガラス工房、ガラス制作体験のできるワークショップなど、ガラスアートを体感できる施設が揃う安曇野アートヒルズミュージアム。

美術館では、有機的な曲線が特徴の「アール・ヌーヴォー」の装飾が美しいガレの作品を鑑賞でき、安曇野の四季をイメージしてデザインされた4つの展示室で鑑賞できるのが特徴です。工房では、グラスやりんごの置物などを作る、吹きガラス体験と、電気炉で板ガラスを溶かして作るフュージングの制作体験を。扱いの難しいガラスを、職人のサポートを受けながら形にしていく作業は、ものづくりの魅力や楽しさを再発見できるだけでなく、完成した時の充実感もひとしおです。吹きガラス体験は前日までの予約が優先のため、あらかじめ予約しておくと安心です。(小学生以上体験可能)

安曇野の魅力を満喫できるレストラン

安曇野アートヒルズミュージアム 内観大きな窓を設えた開放感あふれるQuindici(クインディチ)の店内

ガラスアートに触れた後は、ミュージアム自慢のレストランへ。イタリアンレストランの「Quindici(クインディチ)」では、安曇野産の小麦粉を使用した石窯焼きのピザや、安曇野の食材を使用したパスタ、シーズン限定のメニューを提供。おいしい料理を楽しみながら窓際の席やテラス席から望む、北アルプスの山並みと、眼下に広がる田園風景がさらに豊かなひとときを演出してくれます。また、気軽な食事を楽しめる「お食事処稜線」もあり、こちらでは信州名物のそばや山賊焼き定食が味わえます。

他にも、併設の工房で作家が制作したガラス製品を扱うショップのほか、信州りんごをはじめとした地元の旬のフルーツを購入できる「米澤農園」、安曇野の特産品が揃う「安曇野おみやげ処」など、じっくりと時間をかけて巡りたいスポットが満載です。

店舗情報

安曇野アートヒルズミュージアム 外観

安曇野アートヒルズミュージアム
  • URL:http://arthills-museum.jp/
  • 住所:長野県安曇野市穂高有明8161-1 MAP
  • アクセス:穂高駅から周遊バス(季節運航)アルプス公園線乗車約23分「アートヒルズ」下車徒歩1分
  • 休館日:夏季 無休 ※美術館とレストランは火曜日
        12月〜2月 火曜日 ※2019年2月12日~19日は全館休館
  • 入館料:エミール・ガレ美術館/800円(小学生以上)
  • 体験料:吹きガラス体験 3,700円〜 ※予約優先
  • TEL:0263-83-5100
  • 駐車場:無料

碌山(ろくざん)美術館

碌山美術館 碌山館教会を模した碌山館

「東洋のロダン」と称される安曇野出身の天才彫刻家・荻原守衛(碌山)の作品を展示する美術館。1958年(昭和33年)に開館して以来、碌山の作品とともに、碌山と関係の深い作家の彫刻作品も多く展示。安曇野を代表する美術館として、日本の近代彫刻を発信し続けています。
敷地内には、安曇野のシンボルとして地元の人に親しまれている、ツタが絡まる教会風の赤レンガの建物「碌山館」を中心に、「展示棟」「杜江館」休憩室の「グズベリーハウス」などが設けられています。木立が並ぶ屋外では、大きなベンチに座り四季折々の風景を楽しんだり、地下水を汲み上げた井戸の水で喉を潤したりと、安曇野の自然に触れ合うことができます。

心揺さぶられる力強い彫刻作品

碌山美術館 女「女」 荻原守衛(碌山)

「碌山館」では、碌山が生涯で残した15点の作品内14点を展示(1点は屋外に展示)。30歳の若さでこの世を去った碌山の魂とも呼べる作品が鑑賞できます。国の重要文化財に指定されている「女」や「北條虎吉像」、恋の三部作のひとつ「デスペア」など、躍動感あふれる彫刻作品は碌山の表現力を感じさせます。
「杜江館」は、碌山のデッサンや油絵などの絵画作品を、「第1展示棟」には、高村光太郎など碌山と交友が深かった人物の作品が展示されています。

店舗情報

碌山美術館 内観

碌山美術館
  • URL:http://www.rokuzan.jp/
  • 住所:長野県安曇野市穂高5095-1 MAP
  • アクセス:穂高駅から徒歩約7分
  • 休館日:5月~10月 無休
        11月~4月 月曜日・祝日の翌日
        12月21日~12月31日
  • 観覧料:大人700円 高校生300円 小中学生150円
  • TEL:0263-82-2094
  • 駐車場:無料

安曇野髙橋節郎(たかはしせつろう)記念美術館

高橋節郎美術館 生家復元された髙橋節郎の生家

安曇野市出身の漆芸作家・髙橋節郎の業績を紹介する美術館。漆芸を工芸から純粋美術へと高めた芸術家であり、1997年(平成9年)に文化勲章を受章しています。
生まれ育った旧穂高町北穂高地区にある美術館の敷地内には、国の有形文化財に登録されている茅葺き屋根の生家を改築し復元。安曇野の当時の暮らしを伝える土間や居間に、幼少期に描いた絵などが展示されており、無料で見学できます。
樹齢100年越えの多行松やイロハカエデなどが見られる苔むした庭園も趣があり、見逃せません。

親しみやすいモダンアートのような漆芸

高橋節郎美術館 館内美しい輝きを放つ現代的な漆芸作品

鎗金(そうきん)とよばれる技法で漆と金を施した作品は、表面の艶や光の当たり方によって色味に奥行きがでる幻想的な美しさを持ち合わせています。展示されている大きな漆屏風や乾漆立体作品などでは、親しみやすい自然や動物をモチーフにしており、現代アートを鑑賞しているような感覚を覚えます。古くから東洋で発展し続け、生活用品や茶道具、飾り箱などが作られてきた漆芸。その漆工芸を現代美術に進化させ牽引してきた髙橋節郎の数々の作品を通して、歴史ある漆芸の魅力を改めて感じることもできます。

また、館内で行う、かぶれない漆と画材用金粉を使って手のひらサイズの漆板を作る「かんたん沈金体験」(入館料込み1,100円)も人気です。

店舗情報

高橋節郎美術館 外観

安曇野髙橋節郎記念美術館
  • URL: http://www.city.azumino.nagano.jp/site/setsuro-muse/
  • 住所:長野県安曇野市穂高北穂高408-1 MAP
  • アクセス:穂高駅から車で10分
  • 休館日:月曜日(祝日の場合翌日休館)・祝日の翌日(祝日の翌日が土・日曜日の場合開館)・12月28日~1月4日
  • 観覧料:一般400円 高校・大学生300円 中学生以下は無料
        ※企画展開催時は別途料金
  • TEL:0263-81-3030
  • 駐車場:無料
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